arupakaJD’s bookshelf

文学部大学生の本紹介

逃北~つかれたときは北へ逃げます~ ほっと一息つける旅エッセイ

あるぱかJD(女子大生)です。

 

今回は能町みね子さんの「逃北~つかれたときは北へ逃げます~」という本をご紹介します。

 

 

 

https://m.media-amazon.com/images/I/71411g2NJoL.jpg

www.amazon.co.jp

 

 

 

私はむりやりにでも逃げるべき故郷を作りたいのです。やるせなさや空虚感に満たされて逃げ帰った時に、なぜか落ち着く心の故郷。それが私にとっても北です。

 

 

 

 

あらすじ

仕事で疲れた時、リフレッシュしたい時、私の現実逃避は「北へ逃げること」でした。北海道や東北、グリーンランドまで、私のルーツを探る数々の「北逃」を綴ったエッセイ。

 

 

感想

皆さんが旅行する時、まず有名な観光地や絶景スポットに行くことが多いのではないでしょうか。

私も有名なグルメや観光地にしか足を運びませんし、今はインスタグラムを見て行き先を決める人も多いと思います。

 

「逃北」ではそんな価値観をひっくり返されました…!

 

現地の人が利用するようなスーパー、地元の人がバイトしているようなコンビニ、何もない雪道の散歩など、その土地での生活に思いを馳せること。

 

そこに住む自分を想像すること。

 

それが「逃北」なのです。

 

こういう旅もアリですよね。本当にリラックスできそうですし、遊ぶことはしゃぎ倒すことだけが旅ではない。

 

読んでいて、私もどこかへふらっと旅に出かけたくなりました。

 

ここ好きポイント

 

「東京の人は忙しいなあ」と言われた。その時は私は「東京の人」なんてつまんなくてほんとに嫌だって思ったのだ。 

ああ、船の汽笛の音が聞こえる。ここはほんとにステキな街です。

情報化社会のこの世の中、私はオーロラがだいたいどういうものかは残念ながら分かっているわけです。ツアーで観に行くような感じのものは二の次だよ。 私が気になるのは、「人が住む北」や「北に住む人」です。

 

何にも縛られない、自分だけの喜びを見つける旅。

私もチャレンジしてみたいです。