arupakaJD’s bookshelf

文学部大学生の本紹介

【神様のカルテ】ほっこり感動小説

こんにちは!あるぱかJD(女子大生)です。

 

今回は夏川草介さんの【神様のカルテ】という超ヒット小説を紹介します。

誰もがほっこりとあたたかい気持ちになること間違いなしです!

 

 

https://m.media-amazon.com/images/I/41Qg202I0nL._SY291_BO1,204,203,200_QL40_ML2_.jpg

 

目次

 

 

あらすじ

栗原一止は信州にある「二四時間、三六五日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二九歳の内科医である。

職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。

大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だか大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい…。

悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。

 

ここ好きポイント

「人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるものなのかもしれませんね。」

 

正しい医療などというものは、私には皆目見当がつかない。未来に対する確信など存在しない。しかし。安曇さんは楽しい時間をすごすことができたと言ってくれた。そこに高度医療の入る余地など最初からなかった。私はただ、今の自分にできることを行っただけなのだ。

 

足もとの宝に気づきもせず遠く遠くを眺めやり、前へ前へとすすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、いつの間になったのであろう。

 

感想

こちらの物語はすごく暖かな気持ちになりますね。人生の判断に迷った時や決断を迫られた時に、とても大切なことを教えてくれているような気がします。

治せない状態に追い込まれた患者が、死を受け入れ最期の日までどのように生きれば良いのか、ただ死を待つだけの日常に、どれほど寄り添えるのか。

人生の最期に、医療ができることは何なのか、かなり奥深く考えさせられます。

 

皆さんは、病気をしたらどんな手を使ってでも命を引き延ばしたいと思いますか?

人生の終わり時に沢山の管に繋がれて身体だけ生かされている状態でもいいから生きたい・または生きていて欲しいと願うのか、きれいさっぱり最期を迎えるのか。

最期の日に私たちは何を思うのでしょうね…。後悔のないような生き方をしていものです。

 

逃北~つかれたときは北へ逃げます~ ほっと一息つける旅エッセイ

あるぱかJD(女子大生)です。

 

今回は能町みね子さんの「逃北~つかれたときは北へ逃げます~」という本をご紹介します。

 

 

 

https://m.media-amazon.com/images/I/71411g2NJoL.jpg

www.amazon.co.jp

 

 

 

私はむりやりにでも逃げるべき故郷を作りたいのです。やるせなさや空虚感に満たされて逃げ帰った時に、なぜか落ち着く心の故郷。それが私にとっても北です。

 

 

 

 

あらすじ

仕事で疲れた時、リフレッシュしたい時、私の現実逃避は「北へ逃げること」でした。北海道や東北、グリーンランドまで、私のルーツを探る数々の「北逃」を綴ったエッセイ。

 

 

感想

皆さんが旅行する時、まず有名な観光地や絶景スポットに行くことが多いのではないでしょうか。

私も有名なグルメや観光地にしか足を運びませんし、今はインスタグラムを見て行き先を決める人も多いと思います。

 

「逃北」ではそんな価値観をひっくり返されました…!

 

現地の人が利用するようなスーパー、地元の人がバイトしているようなコンビニ、何もない雪道の散歩など、その土地での生活に思いを馳せること。

 

そこに住む自分を想像すること。

 

それが「逃北」なのです。

 

こういう旅もアリですよね。本当にリラックスできそうですし、遊ぶことはしゃぎ倒すことだけが旅ではない。

 

読んでいて、私もどこかへふらっと旅に出かけたくなりました。

 

ここ好きポイント

 

「東京の人は忙しいなあ」と言われた。その時は私は「東京の人」なんてつまんなくてほんとに嫌だって思ったのだ。 

ああ、船の汽笛の音が聞こえる。ここはほんとにステキな街です。

情報化社会のこの世の中、私はオーロラがだいたいどういうものかは残念ながら分かっているわけです。ツアーで観に行くような感じのものは二の次だよ。 私が気になるのは、「人が住む北」や「北に住む人」です。

 

何にも縛られない、自分だけの喜びを見つける旅。

私もチャレンジしてみたいです。

【向日葵の咲かない夏】狂気のミステリー…最高のイヤミス

はじめまして。こちらの記事ではちょっと一息つきたい時是非お勧めしたい小説を紹介していきます。

今回ご紹介するのはこの暑い夏にぴったりな、ヒンヤリ涼しくなるホラー小説【向日葵の咲かない夏】です。

 

目次

 

 

「僕は先生に殺された。僕の体を探してほしいんだ」

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61cm1sazhCL._SX354_BO1,204,203,200_.jpg

出典【https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61cm1sazhCL._SX354_BO1,204,203,200_.jpg

 

 

あらすじ

小学4年生のミチオは終業式の日に、欠席していたS君の家へ届け物をしに行く。きい、きいーという音とともに、S君が首を吊って死んでいた。ところがその死体は姿を消してしまい、S君は姿をかえミチオの前に現れる。「僕は殺されたんだ。僕の体を探してほしい。」犯人は誰なのか、なぜ死体が消えてしまったのか、事件を追いかける。

 

感想

最高の叙述トリックです…。一貫して異様な雰囲気が漂い気味が悪いです。一緒になって推理をしていくと最後にひっくり返されます。「ひっくり返る」という表現では足りない程の衝撃でしたが…。

妹の遺骨の一部を、僕はいまでも大事に持っている。当時僕が使っていた、背の高い硝子のコップに入れて、ラップをかけ、机の上に置いている。

開幕から不穏。妹が死んでいることが描かれているが、物語にはミチオと妹は仲良しに描かれている。なぜ死んでしまうんだろう…と不安が募る。

 

なにより、登場人物皆が歪んでいる。

心霊の怖さよりも、こういった人間の不気味さも涼しくなりますね…。

 

あはあはと笑いながら、背筋がしびれるような感覚に囚われながら、逃げ回るS君を見ていた。拳の下で、女郎蜘蛛のつぶれる、ぶち、という感触がした。全身から液を洩らして、ぴくりとも動かなかった。

ミチオの異常性も怖い。物語が進んでいくにつれて見えてくる残虐性がどんどん雲行きを怪しくさせていく…。

 

 

本当夏にぴったりなホラー系の小説でした。幽霊よりも人間の狂気の方がよほど怖いですね…。

あるぱかJDの本棚 メリバと言えば…!【三日間の幸福】

はじめまして。こちらの記事では現役女子大生がオススメする、ちょっと一息つきたい時のお供になる文学作品を紹介しています。

今回は三秋縋先生の、「三日間の幸福」という作品を紹介させていただきます!

*ネタバレはしていませんのでご安心ください!

目次

 

 

いなくなる人のこと、好きになっても、仕方ないんですけどね。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51o7KKJH7bL._SX348_BO1,204,203,200_.jpg

www.amazon.co.jp

あらすじ

「寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。」

寿命・健康・時間のどれかを選んで売り、対価としてお金がもらえる。対象者が自暴自棄にならないように、監視員としてミヤギという女の子と生活を共にしていく。主人公クスノキは寿命を売り、残された三か月という期間で何かを成し遂げようとするが、全てにおいて裏目に出てしまう。人生のタイムリミット目前に、クスノキは最大の幸福を見つけていくー。

 

心に残ったポイント

これまで俺を生に繋ぎとめていたのは、「ひょっとしたら、いつかいいことがあるかもしれない」という浅はかな期待だった。

この一文、割と刺さる人は多いのではないでしょうか。生死にかかわらずとも、「もしかしたら」という気持ちで希望を抱きがち…。何かに期待しては裏切られる、結局そんなうまく現実は変わらないものですよね。経験がある人はこの主人公クスノキに共感できる部分があると思います。

 

「三十年より価値のある三十日、か」別れ際、代理監視員の男はそう言って笑った。

終わり良ければ総て良し、なんて言葉がありますよね。私はこの言葉を信じていて、これまでの道筋ももちろん大切ですが、事の結末が美しいほど充実感が増すという経験はありませんか?例えば学生時代、テスト勉強に追われたり、部活でへろへろになって辞めてやる!なんて思ったりしても卒業して振り返れば綺麗な思い出であることが多いと思います。

どれだけ今が辛くても最後にはそんなこともあったな、と思える幸せを大事にしたいものです。

 

感想

残酷で美しい、恋愛を通して人生を考え直していく物語でした。読む人の人生観が問われる作品だと思います。

何十年も無駄な人生を過ごしてしまうのならば、終わりを決めて価値のある毎日を送りたいと私も願います。(当たり障りのない平凡で緩やかな日々がなによりの幸せだとは思いますが…。)

身近に考えるのなら、もし余命宣告をされてしまったら、その後どのように生きますか?

愛する人との時間にすべて使う、挑戦してみたいことをやる、世界一周、なんてきっと沢山出てきますよね。

でも、人生の終わりが実感できないと行動に移せない。終わりを告げられてから気づく。

「本当はこんなことがしたかったんだ」「こんなに素晴らしい世界だったんだ」と、後悔してからやっと人生と世界の美しさに気づけるのだと思います。

あるぱかJDの感動本棚

初めまして!大学で日々文学を学んでいる筆者が強くお勧めしたい小説を紹介していきます。ちょっと一息つく時間にお供できる、心安らぐ時間に是非文学を。

 

この記事では、穏やかな気持ちになる感動系小説を紹介していきます。

 

 

 

 

明日死ねたら楽なのにと夢見ていた。なのに今になって、もう少し生きてみても良かったと思っている。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41YfEHeDEtL._SX340_BO1,204,203,200_.jpg

Amazon.co.jp: 滅びの前のシャングリラ (単行本) : 凪良 ゆう: Japanese Books

 

滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう

 

こちらの作品は地球滅亡が迫った最期の最期にどう生きるか、幸せな人生とは何なのかをとてもよく考えさせられる。

死に対する絶望と希望、人生に対する絶望と希望が描かれ、涙必須の作品。

私たちだったら、人生の最期に何を思うのだろう…。

幸福だとか、後悔しない生き方とかいうものに答えはない。

私なりの、あなたなりの「幸福」「生き方」について、のんびり見つけていきませんか。

 

 

 

4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。
そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と。

 

https://m.media-amazon.com/images/I/41Q7Es3s2sL.jpg 

www.amazon.co.jp

四月になれば彼女は 川村元気

 

恋とは、愛とは、結婚とは。

藤代にとって初めての彼女であったハルとの燃え上がるような恋の思い出と、婚約を決めた弥生との落ち着いた生活。

私筆者は大学生であり、幼い面があることを謝罪しておきたい。ただ、こちらの作品は様々な年代の方に響くものがあると思う。

誰かを愛する、好きになるという気持ちはいずれ過ぎ去ってしまう。しかしその瞬間に抱いた気持ちは本物なのである。

私たちは何を大切にするべきで、誰と一緒にいたいと思うか。

あなたは今、誰を思い浮かべてていますか。

 

 

 

才能っていうのはさ、ものすごく好きだって気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れない執念とか、闘志とか。俺はそう思うことにしてるよ

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41FGGLDZO4L._SX341_BO1,204,203,200_.jpg

www.amazon.co.jp

 

羊と鋼の森 宮下奈都

 

上手くいかない、自分には才能がない、結果が出ない…。やりたいことをやる遂げることや夢を追いかける事って本当に苦しいと思う。

こちらの作品は調律師を目指しながら成長していく青年のお話。

自然と深呼吸をしたくなるような、しっとりとした美しい文体に癒される事間違いなしの作品。夢を追いかけて頑張っている人はもちろん、「まだ将来なんてわからないよ!」という学生さん、お仕事を頑張っている社会人の皆さんにもおすすめしたい一冊です。

 

 

いかがでしたでしょうか。今回はちょっと一息つきたいときのお供に最適な、心安らぐ感想系小説を三冊紹介いたしました。気なったものがあればぜひお手に取ってみてください。