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文学部大学生の本紹介

【神様のカルテ】ほっこり感動小説

こんにちは!あるぱかJD(女子大生)です。

 

今回は夏川草介さんの【神様のカルテ】という超ヒット小説を紹介します。

誰もがほっこりとあたたかい気持ちになること間違いなしです!

 

 

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目次

 

 

あらすじ

栗原一止は信州にある「二四時間、三六五日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二九歳の内科医である。

職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。

大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だか大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい…。

悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。

 

ここ好きポイント

「人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるものなのかもしれませんね。」

 

正しい医療などというものは、私には皆目見当がつかない。未来に対する確信など存在しない。しかし。安曇さんは楽しい時間をすごすことができたと言ってくれた。そこに高度医療の入る余地など最初からなかった。私はただ、今の自分にできることを行っただけなのだ。

 

足もとの宝に気づきもせず遠く遠くを眺めやり、前へ前へとすすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、いつの間になったのであろう。

 

感想

こちらの物語はすごく暖かな気持ちになりますね。人生の判断に迷った時や決断を迫られた時に、とても大切なことを教えてくれているような気がします。

治せない状態に追い込まれた患者が、死を受け入れ最期の日までどのように生きれば良いのか、ただ死を待つだけの日常に、どれほど寄り添えるのか。

人生の最期に、医療ができることは何なのか、かなり奥深く考えさせられます。

 

皆さんは、病気をしたらどんな手を使ってでも命を引き延ばしたいと思いますか?

人生の終わり時に沢山の管に繋がれて身体だけ生かされている状態でもいいから生きたい・または生きていて欲しいと願うのか、きれいさっぱり最期を迎えるのか。

最期の日に私たちは何を思うのでしょうね…。後悔のないような生き方をしていものです。